ギニアには、呪術的な信仰がまだ色濃く残っています。チンパンジーの腕を食べる話などはその1例と言っていいでしょう。
部族の村には誰も入ることが許されない宝物庫があり、そこに迷い込んだ子供が、宝物庫から出てくると、不思議な踊りを踊りだしたなんて話もあるくらいです。これを機に彼はその宝物庫に保管されてあった部族伝統の舞踊マスクを管理することになり、ダンスの名人に成長したというのですが、これが遠い昔話ではなくて、現役の国立舞踊団の一員の逸話だったりします。
農村には、精霊が住んでいるということで、誰も開墾しようとしない森が一角だけポツンと残っているという場所もあります。
鉄鉱石の採掘が始まろうとしているギニア南東部にある、世界遺産のニンバ山が聖地とされており、今後、開発が進めば、野生のチンパンジーの生存環境保全の観点と合わせて、開発反対運動が起こることは必至となっています。
日本では各地の民話集や寺社の縁起などを集めている、妖怪研究家の自分としても、こうした民間伝承は興味をそそるところです。地方をゆっくり巡りながら、こうした話を集めてみるのもまた一興かもしれません。
ちなみに、日本人の女性と結婚したギニア人男性が日本からのお土産に、ちょっとエッチなDVDを買ったそうですが、奥さんがパッキングをしたときに、中身を確認しようとすると、「それを見たら呪いがかかるぞ!」と脅してきたそうです。
日本でも、そういうビデオやDVDにドキュメンタリー番組のお堅いタイトルをつけてごまかすなんて話をよく聞きますが、こういう類いの男の嘘は、洋の東西を問わず、似たようなもんです。
一方で、この国では、人々は不思議と科学的な知識もきちんと持っています。道ばたでテレビを修理している人などは、土埃が舞う中で基板をむき出しにしてテレビの配線をいじっています。こんな汚い中で機械を分解することは信じられないのですが、ハンダ付けとかをすればそれでもちゃんと映像は映るようになるんです。
また、各家庭の屋根や壁に、こんなものが設置されています。

夜になると、電気が灯る・・・わけではありません。これはテレビアンテナです。
そういえば、高校生のころ、物理で波の性質の授業のときに、テレビアンテナの電波受信の仕組みを学んだ気がします。もう思い出せないのですが、結構単純な話だったような・・・。でも、蛍光灯で電波を受信できるなんてのは聞いたこともありません。
誰か、分かる方、解説をよろしくお願いします。
さて、ギニアでの生活も残すところあと1週間となりました。来週は、再びキンディアに行き(今度は自転車ではないです)、現地のスス族の生活に密着します。
これで、長かったようで、あっという間だったギニア生活の全日程を終えることになります。
それでは、残り少ないギニアを、食傷気味ではありますが、満喫したいと思います。


by 高木克聡
退屈です