今、こうやってインターネットをしている場所は、コナクリの都心「アンビール」地区といいます。大統領府や各国の大使公邸が建ち並び、超高級ホテルのノボテルなども近くにあります。
当然、たくさんのお金持ちも集まっているので、それを狙った姑息な輩も多数出現します。
ある日、一仕事を終えインターネットカフェを出たときのことです。
水色のシャツを着た小汚い男が話しかけてきました。
男「ヘイ!友達!近頃よくここに来ているな」
僕「はぁ」
男「この自転車はいい自転車だ!」
僕「はぁそりゃどうも」
男「俺は警察だ。毎日、盗まれないように見張ってやってるんだ」
僕「ふーん」
ここまでくれば、次の展開はいつもの通りです。
男「だから金を出せ!」
ほんとしょうもないですよね。
男を観察して見ましょう。
一応、男のシャツには、ボロボロではありますが、「POLICE」と書かれたワッペンが貼られています。しかし、シャツはしわくちゃ。帽子も被ってないし、警棒などの装備もありません。首から警察IDをぶら下げているということもあるはずがありません。こいつは偽警官のようです。
そうと分かれば容赦しなくていいですよね。
僕「なんでだ(怒)」
男「ずっと見張っていたからだ!」
僕「金はない!」
男「逮捕するぞ!」
僕「やったいいじゃん。ほれほれ!(相手の顔の近くまで手を差し出して)」
みな偽警官だということは分かった上で、この男のいうことを通訳しようと英語で話しかけてくる輩もいますし、野次馬も集まってきます。しかし、気にしてはいけません。
途中から僕はもう日本語で怒鳴っています。
ここまで来ればもう男はひるんでいます。
「明日来たら逮捕するからな!」と捨て台詞を残して去っていきました。
「やれるいうんじゃったらやってみぃ!」
なんか最近、ガラが悪くなってきて、とっさに故郷の岡山弁がよく出るようなってしまいました。
ある旅行者はパスポートを取り上げられ、実際にお金を盗られたということです。ただ、偽物と本物の見分けは簡単にできるので、冷静に対処することが大事です。
近頃は、こちらはそいつの顔を覚えてしまったので、毎回、なんやかんやで「金よこせ」と言われても、無視を決め込むか「偽物」と一言だけ言って撃退しています。
ちなみに本物の警官の場合だと対応はこんな感じです。
警官「ちょっと止まりなさい」
こちらは、パリっとしたシャツに、黒い帽子に黒の編み上げブーツ。腰には警棒がぶら下がっています。首都の治安を守るなら、やっぱりこうでなくちゃ。
僕「何かしましたか。パスポートですか?」
警官「いや、見せなくていいよ。昨日、空港の近くでパトロールをしているときにおまえを見かけたんだ。自転車に乗っていただろう?ハハハ」
僕「あぁ、ありがとう」
警官「これからもがんばれよ!」
コナクリに爽やかな風が吹きました。
ただ、本物でもこういう場合もあるので要注意です。
警官「ちょっと止まれ!」
僕「なんですか?」
警官の装備は一揃えあり、首のIDには「外国人用警察」とあり、フランス語、英語、中国語、アラビア文字など複数の言語で書かれています。どうやら彼は本物のようです。
僕「パスポートですか?どうぞ」
警官「国はどこだ」
僕「日本です。(表紙に書いてあるのに分からないのかよ)」
顔写真のページと黄熱病の証明書、ビザを順番に見せます。
ビザを見せたときでした。
警官「ビザが切れているじゃないか!」
彼はどうやら英語が読めないらしく、ビザの発行日を有効期限だと勘違いしたようです。
僕「これは発行日で、有効期間が2カ月と書いてあるだろ(セネガルで発行したものなので)。だから、ビザが切れるのは3月だ。問題ないだろ」
警官「いいや!怪しいやつめ!ちょっとこっち来い!」
と上司がいるところへ連れて行きます。
らちがあかないし、こちらは何もやましいこともないので、上司に言って話をつけてもらうことにしましょう。
上司らしき警官に対し
警官「ビザが切れているやつを見つけました!」
上司「何だと!見せてみろ。ふーむ」
すぐに上司の顔色が変わります。
「何も問題ないじゃないか。すみません」
すぐにパスポートを返してくれました。
そこからは警官に対して、上司のお説教タイムです。
警官は見事に縮こまっていました。
こういう未熟者がいるのもご愛敬ということで・・・。
by damens
Gii-taka meets meat!